昨晩は俺の家で遅くまで飲んで、あの見目(だけは)麗しい双子たちが泊まった。
休日にも関わらず双子たちは昼前には起き、兄は少しばかり遅い朝食の準備をして、朝食が出来たら弟が俺を蹴り起こした。
俺の家には粗末な材料しかなかっただろうに、朝食はそれなりに立派だった。すげぇな、と思わず零すと何故だか弟が得意げな顔をした。
リア充爆発しろ!
「コナー、コーヒー飲みたい」
食後すぐにマーフィーが言って、コナーは黙って席を立った。
キッチンのことはすでに把握しきっているのか、手際良くコーヒーを淹れ始めるコナーだが、すんなりと弟のお願いを聞いてやるその姿勢に俺は思わず声をかけた。
「お前、弟の面倒ばっかりみて、いいのか」
朝食の席でも、コナーはマーフィーにかかりきりだった。もう35にもなる大人がそんなんでいいのかと目を疑うほどだ。
コナーもマーフィーも顔は似ていないがどちらも美形なのだから、世話をしてくれる女なら探せば(むしろ探さなくとも)いるだろうに。
お前はそれで幸せなのか、という意味で聞いたのだが、コナーはまったく意味がわからないと言った風に首を傾げた。
「いや、だからな…」
「気をつけろよ、マーフ。熱いぞ」
「ん」
説明しようと口を開いたが、コナーはもう聞いちゃいなかった。
出来上がったコーヒーを渡し、サンクス、と言ったマーフィーの頭をくしゃくしゃと撫でる。
マーフィーは嬉しそうに目を細め、受け取ったコーヒーを慎重に飲んで、おいしい、と言った。それを聞いたコナーは満足そうに笑う。
「マーフ、マーフィー、いま幸せか?」
「うん」
「そうか。じゃあ俺もだ」
馬鹿みたいに甘ったるい顔をして弟の顔を眺めるコナーに、俺はゲロ吐きそうになった。
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